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2005.03.17

田舎暮らし?

東京のテレビ局から取材の依頼が来た。
田舎暮らし+SOHOの生活を取材させて欲しい…とのこと。
月10万円で暮らすなんとかかんとか…?とか、そんな番組のようだ。

うーむ、田舎暮らしねえ。
田舎暮らし。
そもそも田舎暮らしの定義ってなんだろう?

たしかに今住んでいるところは誰がどう考えても田舎だ。
田舎に住んでいるのだから田舎暮らし。
それはそれで間違いがない。

でも、移住前になんとなく考えていた田舎暮らしとは、たとえばこんな感じ。
・野菜などを作って、半自給自足。庭にはニワトリが歩き、馬もいたりして、土と戯れる生活。
・休みの日は野菜作りや野山を歩き回って、たとえば山菜を探したり、釣り糸を垂れたり。
・近所の農家などと月1回程度の濃い交流。
・古い寒い家で、寒さに震えながら雪と格闘し、時には大変な目にあいながら苦労しながらの暮らしぶり。


しかしたしかに田舎に引っ越してきたものの、現状はかなり違う。
・ネットでガンガン働く妻。自分はシステム屋サラリーマンとして働きながら、家事を補う兼業主夫暮らし。当然、慢性的に忙しい。
・休みの日は野山…ではなく、あちこち車や飛行機で出かけること多し。海外にも行くし、国内もアチコチ。
・なんでもかんでもネットで買えるので、「買いたいけど(田舎なので)買えないもの」なんてなにもない。情報格差も感じない。
・もちろん野菜なんか作っていないし、かろうじて味噌くらいはつくるけど、その他は全然。外食も非常に多い。
・近所の農家、交流どころか、知り合いすらごく少数。
・最新の工法で建てた一戸建ての住みやすさ。いつも明るく、寒さなんて無縁だし、全室LANだの電動スクリーン付ホームシアターだの食洗器だの自動トイレだの無停電システムだの外出時のペット&室内監視システムだの、なんだか気持ち悪いほど快適で便利な暮らし。

というわけで、いわゆる「田舎暮らし」とはかけ離れた生活をしているような気がする。
時々初対面の人に「『北の国から』みたいな暮らし?」とか聞かれるけれど、いつも「違いますよ!」と答えている。本当は『北の国から』って名前とさだまさしの歌くらいしか知らないので、よくわからないのだけれど(笑)

もちろん典型的田舎暮らしにあこがれていたわけではないし、自給自足を目指しているわけでもないのだから、今のところ今の生活に不満はないし、忙しいと言いつつも毎日おもしろおかしく生きていると感じている。
(でもこのブログのタイトルには「田舎暮らし」って入っているなぁ。「田舎在住」くらいにしたほうがいいのかも。)

取材の話に戻ろう。
番組は「月10万円で暮らす…」ということらしいけれど、夫婦ふたりで全力で働いているわけだから、残念ながら月10万円で暮らしている…なんてことももちろんない。

ちなみに偏見かもしれないけれど、彼らテレビ界の中の人は「テレビ的に面白いか否か」が判断基準なので、経験上あまり好ましくない目に遭うことも多い。
そういうものに対する心の広さは持ち合わせていないし、取材を受ける必要性も義務も感じない。
そんなわけで、結論としてはこの取材はお断りしました。

…田舎暮らし。
田舎暮らしにあこがれていたわけではない、と書いたばかりだけど、本当はちょっとだけあこがれる気持ちもある。
この土地にはそういう暮らしができる要素は存分にある。
歳をとったら、いつか真の田舎暮らし人になるのもいいかもしれないし、その前に事業不振や解雇でそんな田舎暮らしを実践することになるかもしれない。それもそんなに悪くないかなあ。
そんなことを思う、なんちゃって田舎暮らしの今日この頃だ。

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田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

>そんなわけで、結論としてはこの取材はお断りしました。

 ほっとしました(^^;

>ちなみに偏見かもしれないけれど、彼らテレビ界の中の人は「テレビ的に面白いか否か」が判断基準なので、経験上あまり好ましくない目に遭うことも多い。

 悲しいかな、それが現実だと思います。放送局の如何を問わず。(総じてメディアは、というべきなのかもしれませんね。それもますますもって哀しいですけれど・・・)

そうですね。その取材はちょっといがさんの生活とは違うかも。
最近節約生活やら貧乏生活やらの番組が多いですから、そんな観点からの番組なのかなぁと思います。
実際にやっている人もいるんでしょう。それは凄いことだなぁと思います。私には出来ない気がする。
それに合わせる必要もないし。
ムムリクさんじゃないけど、私もホッとしました(笑)

ムムリクさん、かみさん、こんにちは。

この取材の話は、このブログから来たわけではなくて、別にあるSOHOページを見て電話してきたようです。
SOHOや移住について新聞雑誌・ラジオ・テレビから銀行社内誌まで、いろいろ取材受けましたが、民放テレビは最悪でした。
詳しくは書きませんが、簡単にいうと私たちは彼らをまったく信用していません。

それはそれとして、節約生活やら貧乏生活の番組って多いんですね。

でも貧乏というのではなく、なんていうか、低燃費な田舎暮らしをしている方はたしかにいます。
本文にある「田舎暮らしっぽい」というのそのままで、時々少し話をしたりするとなんだかとても楽しそうですよ。
今はマネはできないけれど、ああいうのも悪くないなあと思います。

 TVの取材を受けることの是非はともかく、田舎暮らしに対するステレオタイプはやはりあちこちに偏在しますねえ…みんな「DASH村」みたいな生活してるのか、というような… まあ、そういうステレオタイプな都会人の需要を満たすべくTVショウや雑誌は存在しているので、その点を視聴者や読者もふまえてくれればいいんですけどね。

 僕の住む茅ヶ崎という街は…いがさんはよくご存じでしょうけど、もうステレオタイプに晒されまくってますよ(´(エ)`;)「湘南スタイル」という(東京の出版社が出してる)雑誌がありますけど…そんな生活してるもんだと思われてるんでしょうか(これに関してはかなり生臭い話もありますが、そのうち自分のBlogででも)。
 僕もよく「サザン聴く?」「サーフィンとかしにいくの?」と訊かれます。サザンは基本的には好きじゃないです(原由子の曲は好きなモノもあるけど)。サーフィンはしません。泳ぐのは公営の温水プールがほとんど。たまに浜にでて写真撮ったりビーチコーミングしたりする程度です。でも地方出張が多かった前の仕事の時には、接待で「湘南の男」を演出するためにカラオケでサザンやチューブを歌うことはありましたが(´(エ)`;)

 要は住んでる場所がどうかというよりも、本人のライフスタイルがどうか、ということなんですけどね。実際同僚には、波に乗ってからきちんと時間前に出勤して仕事をして、残業もして、という人間も何人かいます。
 インフラが発達した今の時代、地理的条件については、自分の志向するライフスタイルに合致した生活の実現が容易か否か、都会か田舎か、海か山かは、その点の違いでしかないと思ってます。

ぬのくまさん、こんにちは。
田舎暮らしに対するステレオタイプ、たしかにあります。
それがあっていればいいのですが、たいていはなにかズレているような気もします。

それで湘南スタイル、名前を挙げていただいたので本屋で立ち読みしてみました。やはりぬのくまさんの言うようなステレオタイプ爆裂で笑えますねぇ。もと地元人としても、こんなんアリ?といった感じでした。
まあ雑誌に紹介されているような暮らしぶりをしている方もいるのでしょうが、自分も妻も普通に電車に乗って会社に通っていました。実家の最寄りは北鎌倉駅だったのですが、北鎌倉というと、なんかしっとりとした古都のイメージ。しかし実際、通勤時間帯は単なる普通の駅でした。

なので、住んでる場所がどうかというよりも、本人のライフスタイル…大いに同意です。まあ実際に首都圏に住んでいると満員電車は避けられないし(いや、でもSOHOスタイルとかになれば、それも避けられるのかも)、多少住んでいる地域に影響受けるところがあるにしても、おおむねは地域よりもどう生きているか…というところが大事ですよね。
それにしても
>実際同僚には、波に乗ってからきちんと時間前に出勤して仕事をして、残業もして、という人間も何人かいます。
というのはびっくりしました。自分のまわりの人にはそういう人はいなかったので(^^;;

いや、居ますよ。出勤前にサーフィン。
私の知り合いがそうです。
暗いうちにおきて、ボード積んで車で海いって波乗って、そしてその後普通に仕事に行くそうです。
なんかむずむずするらしい。
それも人生。やれるときになんでもやろうっていうことなんでしょうね。

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