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2005.09.09

中小企業、男性の育児休業は取得できるか? オトコの稼ぎ編

7ヶ月休みます宣言をしたのが、先週。
今週はいろいろと動きがあった。

まずは、自分の所属する会社の役員会(?)で了承されたこと。
第一派遣先の担当にも、派遣契約を切ることで了解されたこと。
残りは実際の派遣先(第二派遣先)に話が通るのを待つだけだ。

時期はまだ決まらないけれど、これでどうやら育児休業を取れることは確実のようだ。

さて、育児休業の取得にあたり、すぐに直面する問題がある。
それは、育児休業中の収入をどうするか…ということ。
育児休業は有給休暇ではないので、休業中は原則として賃金は支払われない。

雇用保険からもとの月給の30%程度のお金がもらえるようだけれど、しかし現実問題として30%のお金では生活していくのは困難だ。

7ヶ月間働かないことによる収入減がどの程度になるのかわからないけれど、総額にしたらかなりの額になるはず。

充分な蓄えとか、なにか不労所得のたぐいがあれば、夫は働かず、妻も働かずに生きていけるけれど、残念ながらそういうものはない。

趣味関係にお金を使うのをやめたり、食事を工夫したりして、ある程度支出のほうを抑えることはできるだろうけれど、そんなに大きく変わるものでもないだろう。
ということは、育児休業中は妻の収入に頼り、足りない場合はなけなしの貯金を取り崩して生活することになる。


育児休業を取得するかどうか迷っていた理由のひとつに、この「妻の収入に頼る」というのがどうなのか?という自分自身の気持ちの問題があった。

たしかに昨年までは妻のSOHO収入は自分のサラリーマン収入を上回ることが多く、一見するとそれほど問題ないように見える。

ところが自営業というのは「働いたぶんだけがダイレクトに収入」になる性質のものであり、また妻の場合は自分の著作物を直接売るという事業だから、妻が多くの収入を得る、というのはそれだけ大変な働きっぷりをしなければならない。

大変な働きっぷり、とは具体的には、土日返上、早朝から深夜までパソコンに黙々と向かい、トイレや風呂にも満足に行けず、家の中も食生活もメチャクチャ、もう何日も外に出てないナァ…といった感じ。よく漫画家の生活…みたいな場面があるけど、まさにあんな感じだ。

もちろん絶対「大変な働きっぷり」をしなければお金が無くて暮らしていけない…というほどのものではなく、そこそこ働いてそこそこの収入というのも可能だけれど、しかしある程度は働く必要があるのは事実。

つまり夫が育児休業を取るというのは、妻にある程度の犠牲を強いることに他ならない。


男性の育児休業、一見すると「会社休んで家と赤ちゃんのことをしてくれる優しいパパ」というイメージかもしれないけれど、実は代わりに妻が働かなくちゃいけない、妻は家事育児から多少は解放されるけれど、代わりに労働しないといけない、というわけだ。

「家事・子育ては夫婦ふたりの仕事」と言うけれど、それは「お金を得る部分もまた夫婦ふたりの仕事」ということの裏返しでもある。

この話は我が家固有の話ではあるけれど、でも夫婦ふたりとも働かなくても生活できる…というのは希だと思うので、一般論でもあるのではないだろうか。


自分が育児休業を取得する代わりに、妻は働く必要がある。
それは家族全体の幸せ、という観点から考えるとどうなのだろうか。

自分が赤ちゃんを見るのをあきらめて、仕事で帰りが遅くても我慢して、今まで通り働いて家にお金を入れていればなにも問題ないのでは?

前回の記事で「自分のために」と書いた理由のひとつには、育児休業をとりたい、というのは夫ひとりの都合である、という気持ちがあって、決して「すべてがバラ色に解決」というものではないと思ったからだ。

お金のこと、働くこと、育児のこと。

悩んでいるときに、そんな話をしたら、妻は言った。
「そんなこと気にしなくても大丈夫。お金は『夫婦で』という単位で考えればなにも問題ないじゃない。育児休業を取りたいのだったら、取ればいいよ」

さらに言う。
「幸い私にはちゃんと仕事があるのだから、そんなこと気にしないで好きなようにしなよ」


自分は知っている。

彼女だって本当は育児がしたいと思っていること。
「少なくても子どもが小さいうちは、働かないでずっと子育てをしたい」…と思っていること。

妻は今のSOHOの仕事をライフワークにする、と言っているけれど、でも彼女の仕事は本当に大変な仕事だということ。

…妻よ、ありがとう。

妻のおかげで、自分は育児休業を取ることが出来る。
今回は7ヶ月間だけ、甘えさせてもらおうと思う。

もちろん家事は一切を引き受けるつもりだし、育児も授乳以外の部分は一任してもらうつもり。
妻やたくさんの人々からもらった時間、人生の中での有意義な時間にできるように、楽しいことも大変なことも含め、全力で育児に取り組もう。

そして今後の生き方、家族のあり方を見つめ直す時間にしたい。

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兼業主夫の子育て」カテゴリの記事

コメント

育児休暇取得出来そうですね。
よかったですね(^^)

以下、奥様と同じ考えなのかどうかはわかりませんが。

私達夫婦は、収入は夫婦単位でという考え方に賛成派です。
このご時勢・・・
片方の収入だけに頼っていてはやっていけないのが現実で
いつどちらがどうなるかもわからないし、
お互いがお互いを"保険"にして仕事をしています。

多少の甘えはお互い様ってことで、"犠牲"なんて思わず、
温人くんと過ごす7ヶ月間はそのときだけ。
しっかり育児してくださいね(^^)

ちなみに・・・
私も結構ハードな職場でしたが、子育てし始めて思ったのは
仕事がどんなにハードで貫徹続きだとしても、
育児より仕事のほうがラクってことです(^^;)
でも、誤解のないように・・・
育児の方がしんどい分、やりがいはあるし楽しいですよっ。

奥様のお仕事、ハードなようですが、
お体だけは壊さないよう、よくみてあげて下さいねっ(^^)
(私なんかが言わなくてもそうしますよね~(^-^;))

お2人の事、応援していますっ☆

柴犬さんのとこでもコメントさせていただいたkokeshiです。

息子がまだ小さかったとき、「息子ともっと一緒にいたいんだよ、もっと世話をしてあげたいんだよ」とわめいたことがあるのを思い出しました。その頃夫は帰りが早く、お風呂にいれてくれたりいろいろ面倒をみてくれていました。
一方私は、仕事から帰ってきてバタバタと家事をこなすのに精一杯。爆発しちゃったんでしょうね。

いがさんにお願い。
なるべく家事を手伝ってあげてくださいね。温人くんの世話ばっかりじゃなくね(笑)

私のところでも育児休暇について、ちょっと書いてみました。よかったらのぞいてやってください。
人間ができてないので、自分でもわけわかんなくなっちゃってますが。

上手くとれそうな方向で進んでるようですね。良かった良かった。
しばらくは「専業」でがんばって!
7ヶ月が長いか短いか・・・大変かもしれないけれど、終わってみればあっという間でしょうから、仕事に復帰する時に寂しくなっちゃうかもね。1歳前後だとしたら、きっともっと一緒にいたくなると思う。保育園が2歳からだとすれば、それまで育児休暇がとれればいいのだけれど・・・難しいかな。
まあ、それはそれ、その時に考えればいいことだし、いがさん一家ならすんなり乗り越えちゃうんだろうな・・・。

30%もらえるんなら良いかも・・・今まで払った保険分は取り返せそう。

うちも共働きなので、今回の日記を読んでいろいろ
考えさせられました。

私はずっとフルタイムではなく、子供の成長に合わせて
仕事を増やし、昨年より正社員になりました。
(看護師という資格があるので出来たと思います)
夫は長男が生後5ヶ月の時に、仕事を辞め(笑)、その後、
無事、転職しましたが、とても忙しくなりました。

毎日午後11頃の帰宅で、体を壊すのでは?と心配する程で、
夫の残業代が私のパートのお給料と同じこともあり、経済的には不自由しませんでしたが、育児を一人でしなければならなかった私は不満を募らせていました。

8年が過ぎ、夫がまた転職し、今度は契約社員との事で身分の不安定さがあるので私が正社員になりました。
私としては、早く帰ってくるので夕食を一緒に食べられるし、会話も増えたし、夫と子供のふれあいも増えたので、
特に不満はないのですが、夫は収入が減った事を気にしているようです。

夫婦も長くなってくるといろいろあるものです。いがさんの場合、7ヶ月だけですもの、すぐですよ。
夫が忙しくて私の不満が大きかった時期、お互いに生活の接点が少なかったので、「夫と私の役割を交代すれば、お互いの大変さが分かるかな」と考えたものです。
7ヶ月間、役割交代することで、お互いの大変さがよく分かると思います。

Elmoさん、こんばんは。
お互いがお互いを"保険"にして仕事をしている…なるほど。
我が家もそんな気持ちでやるといいのかもしれません。
まあ今回は会社を辞める話ではなくて、あくまでも「休業」ですので、しっかり楽しみたいです。
(たしかに犠牲、という表現は適切でないかも…(笑))
ハードな職場でも子育てのほうが大変、、なるほど、そうですか。
たしかに泣いて泣いてどうしようもないときとか、こっちが泣きたくなることも…(^^;;
いろいろご心配おかけしますが、がんばります!
ありがとうございます~!

kokeshiさん、こんばんは。
メッセージありがとうございました。
やはり子育てに必要なパワー、体力、そして時間は大きいモノがあります。あとはなんにしても予測不能なところがしても難しい…。
家事については、もともとは家事のかなりの部分をやっていたので大丈夫です(^^)y
kokeshiさんの記事にあるように育児休業、そして育児全般について、男性の役割がもっと普及するといいですね。

kioさん、こんばんは~。
というわけで、なんとかとれそうです。
あとは大ボスが残っているのですが、まあ大丈夫でしょう。
次の課題は7ヶ月間なにをして過ごすかと、そのあとどうするか、ですね。
育児と家事全般を引き受けたとしても、少しは違うことが出来そうです。
1歳以降どうするかは…うーん、本当どうするかなぁ。
保育園は2歳からですが、妻は3歳から入れたい、という希望があるようなので様子を見てどうするか、ですね。
まあどうするか、といってもSOHOを減らすか、サラリーマンを減らすか、子育てを外注(シッター等)するかしかないわけですが…。

もんぴーさん、こんばんは。
もんぴーさんの状況、よくわかりました。ありがとうございました。
やはり「子供の成長に合わせて」というのはひとつのポイントかもしれませんね。
もんぴーさんの夫婦の状況を時系列にみていくと、Elmoさんのコメントにあったように、夫婦での収入の分業がうまく出来ているんだなー、と感じました。
夫は収入が減って気にしている、という話はわかるような気がします。
とはいえ、なかなか経済的に恵まれているのと、仕事にゆとりがあるのと、なかなか両立は難しいですね。
7ヶ月間の役割交代で、お互いの大変さがよく分かる…そういう気持ちを忘れないで過ごしていきたいと思います。

Tです。こんにちは。
着々と進行中ですね。

私も休職中の収入源は痛かったです。
共働き前提の人生設計でしたので、収入が1人+月収の3割では赤字続きでした。

食費の節約などは結局あまり変わらなかったです。
家に居る時間が増えた分、料理の時間が増えて、品数が増えたり、豪華になったりと(^^;)

我が家の場合は、妻が「働きたい」という思いが強かったので、妻に対して「犠牲」という考えはあまり無かったです。「家事・育児は任せろ。頑張って働いて来い」ってとこでしょうか?
でもこれは妻が会社員であるからでしょうか。
安定収入が保証されているという前提がありますからね。

いがさんのところは、奥様のSOHOがハードなようですので大変そうな印象を受けました。ウチがその立場だとやっぱり考えてしまいますねぇ。
子供がそばに居るとやっぱり気になるだろうし、
パパだと泣き止まなかったりすると見ていられないだろうし・・・
育児休業しましたら、そのあたりのレポートまた書いてくださいね。

Elmoさん)
>仕事がどんなにハードで貫徹続きだとしても、
>育児より仕事のほうがラクってことです(^^;)

共感します(笑)
仕事とは違うストレスがたまりますねぇ。
我が家では専業主婦で子育てしている方に対して「尊敬」するようになりましたよ。

>育児の方がしんどい分、やりがいはあるし楽しいですよっ。

これも全くそのとおり!
成長を目の当たりにするとさっきまで怒ってても、感動しますしねぇ。


ところでいつのまにか「育児休暇」から「育児休業」に言い回しが変わりましたよねぇ?

以前どこかの男性育児休業取得者のブログで、「育児休暇」という言葉は「仕事を休んでのほほんと子供と遊んでる」イメージがあり、実体と違うので嫌だ!みたいなのを見ました。(^^;)

私はそれを見るまでは気にしたことは無かったのですが、言われてみるとそうかもなぁと思いました。言い回しが変わったのは、そういう意味があったりするのかなぁ?と思ったり。。。

Tさん、こんにちは。

育児休業中の具体的な様子、ありがとうございました。
食費が安くならない…というのは予想通りでした(笑)

Tさんの場合は奥さんが「働きたい」ということだったんですね。
我が家の場合は「働きたくない」というわけではなくて、働きたいし育児もしたい…というニュアンスのほうが近いのかもしれません。
SOHOは、たいへんさ=収入量ですが、まあ別の見方をすれば、無段階でゼロからたくさんまで調整ができるので、そういう意味では会社員よりも融通が利くという感じがします。

>パパだと泣き止まなかったりすると見ていられないだろうし・・・

うーん、それはありそうですね。
どんな様子かはまた休業に入ってからレポートしますが、どうも会社員をやっているよりも遙かに大変な時間が待っているような気はしています(^^;;

「育児休暇」から「育児休業」に変えたのは、単に「育児休業というのが正しいのですよ」という指摘を受けたからでした(^^;;

「休暇」というイメージを考えたりしたわけではないのですが、たしかにそう言われるとそうかもしれませんね。

そんなわけで、これからもいろいろ教えてください。
ありがとうございました。

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ハルト

  • 20060/04/21
    2005年5月に生まれた長男「ハルト」の写真です

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