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2006.05.26

半年間のたからもの

誰もいない静かなオフィスにひとり。
さしあたって仕事はなにもない。

派遣先の経営状態の変化などいくつか事情はあるものの、育児休暇をとったことで、結果的に5年半続いていた仕事が突然切れた。

それなのに「育休をとらなければ良かった」という気持ちにはまったくならない。

この半年間を振り返ると、やはり子どもの成長を子どもに一番近いところで確実に見られたことが最も幸せなことだった。
半年前、まだハイハイすらできない赤ん坊だったハルト。
はじめて手の力を使ってハイハイに成功したのを目撃したのも、はじめてつかまり立ちをしたのを見たのも、はじめてひとりで立つのを見たのも、全部自分。

はじめて親のマネをし、はじめて「ちょうだい」がわかるようになり、はじめて階段をのぼった。
泣いて途方に暮れたり、一緒に頭のねじがはずれるまで遊んだり。
一緒にたくさん笑って、たくさん喜んで、たくさん心配して、泣いて、イライラして、幸せだと感じて、また笑って。

これほど充実した時間って、いままであったのだろうか。

そして、妻と子と家族で過ごした時間。
たぶん半年間のすべての食事を家族全員で一緒に食べた。
やっぱりこの半年間は、本当に楽しくて幸せな半年間だった…ということができる。
それはとても充実していた、宝物のような大切な日々。


そんなことを考えると、やっぱり育休は取ってよかったし、もし「戻ってくる席はない」と言われていたとしても、それでも育休を取ったような気すらする。


諦めていた妊娠がわかり、ふたりで踊ったあの日。
ちゃんと育つか不安で、楽しみと不安感でいっぱいだった妊娠中の日々。
出産に立ち会って、はじめて2300gと少しの小さな赤ん坊を抱いて、そのとき自分はなにを思ったのだろうか。

あれから1年。


ふと、妻の事業を立ち上げた際のことを思い出した。

田舎だから働くところがない。だったら自分たちで作ろう。
自分で住むところくらい、自分で決めよう。
私たち家族の人生をデザインするのは、他でもない私たち自身。
そうして紆余曲折ありつつも、なんとか夫婦で力を合わせてここまでやってきて、生活の基盤もちゃんとできたし、子どももこうして生まれた。

いつだって、ふたりで力を合わせて生きてきた。もちろんこれからも。


今日決めたこと。
東京には行かない。
中長期出張を伴う札幌の仕事もやらない。

その方法はまだよく見えないけれど、仕事にあわせて生活を作るのではなく、生活にあわせて仕事を決めよう。
いつだって、そうやって探しながら歩いてきたはず。



今日はたくさんの人から電話やメールをいただきました。
それは、すべてこの仕事の件を心配してくれる心優しい友人知人たち。
そしてこのブログや、他のところでコメントをくれるみなさん。
感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
こんなにも真剣に心配してくれる人がいる…と、とても励まされました。

本当は今日書きたかった「1歳おめでとう」が書けなかったので、明日土曜日ハルトの1歳特別編を書いてみたいと思います。

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兼業主夫の子育て」カテゴリの記事

コメント

久しぶりにパソコンに向かっています。
いがさん仕事復帰が大変な事になっていたんですね。
でも大丈夫ですよ!!
なんて私が太鼓判押しても仕方ないのですが
やっぱり助け合える夫婦の関係がちゃんとあれば
何でもきっと乗り越えていけるはず。
私達も先行き不安ですが悩んでいません。
家族がいれば大丈夫!!

いがさん、こんにちは。
すっかりご無沙汰してしまいました。
ブログはたまに訪れてますけど、
なかなかコメントするまでの余裕がなくて。

生活が一番大切。
そうですね。
家族を大切に。
うちも妻が病気をして、大切なものを見失っていたことに気づきました。
気づいたからこそ、これからは大切なものを守って生きていこうと思います。
思うとおりにいかないことのほうが多いけど、
でも信念を持ってすれば救われる日が来ると信じて。

ハルト君、1歳の誕生日なんですね。
おめでとう。

なかなか思い通りにはならないものですよね・・・

働く主婦(夫)に求められる条件の1つに、柔軟に職場や働くスタイルを変えられる、というのがあるような気がします。
それには、柔軟さに加え、これなら誰にも負けないという得意技も必要だと思います。

いがさんの技術力があれば、仕事なんてどうにでもなると思いますよ。
技術力を武器に、むしろ強気に、転職活動や交渉に出たらいいのではないかと思います。

専業主夫になるという選択もあると思うのですが、個人的には、いがさんの技術力を家で眠らせておくのはもったいないと思います。
それに、ある程度稼ぎがある、とか、家以外に社会との接点がある、ってのは、主婦(夫)の精神衛生上、とてもプラスになると思うんですよね。

人生どう転ぶかなんて分からないもんです。
私のように、むしろ年収UP!条件UP!になることをお祈りしてます。

他で私の思ったことは書いたけど、東京には行かないという判断をされたようで、私はよかったと思います^^

東京行きの話、育児休暇がきっかけではあったんだろうけど、原因ではないんじゃないかなぁ・・・

育児休暇だから・・・というよりは、「結局サラリーマンは会社の歯車なんだよね」という感想を強くした・・・というのが正直な感想です。


奥さんが事業を始めてすぐ、巨大な立派なプリンタが、あの家賃数千円の家に来たときのこと、私も今でも覚えてますよ^^

めろんさん、こんばんは。
大変なこと、というほどでもないのですが、たしかに家族の協力関係があれば、なんだって大丈夫なような気がします。
それを信じて結婚したのですから。
めろんさんもまもなく!で大変なときですよね。
がんばってください!!


ヴィーノ・ロッソさん、こんばんはー。
ご無沙汰しております。生活と家族が一番大切、ほんとそうですね。
ヴィーノ・ロッソさんの奥さんも仕事から離れる、ということで少しは快方に向かうことを願っています。
まわりの人たちの様子を見ると、やはり仕事から離れると良くなっているような気がします。


きゃらめるさん、こんばんは。
ありがとうございます。
>柔軟に職場や働くスタイルを変えられる
それはありますね…。実際地方だといろいろ難しいところもないわけではないのですが、、。

仕事ですが、たしかにいろいろなことを覚えたし、新しいこともやってみたい…なんて気持ちもあったりします。もし今専業主夫を選択したとしても、そのままずっと…ということは無いですしね。
近所の保育園は2歳から入れるのですが、それまでの1年間と、それ以降を分けて考えるといいのかも…。

それにしてもきゃらめるさんのフリー化話はとても参考になりました。
派遣先にはフリー化は何度も持ちかけられていて、きっと今回も可能と思うのですが…。


うまかつさん、どーもです。
育児休暇がきっかけではあったんだろうけど、原因ではない…たぶんその通りなんでしょうね。
人生いろいろありますわ。
あ、あのプリンタ、歯車が一個割れてしまい、使えなくなってしまいました。
この歯車一個さえなんとか調達できれば使えるんですけど、誰かいりませんかねえ?重さが70キロもあるので捨てるのも大変だし…。

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ハルト

  • 20060/04/21
    2005年5月に生まれた長男「ハルト」の写真です

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