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2006.06.01

退職を決めた日

上司と話をした。

「会社にいて仕事がない」状態で長くは居続けられないこと。
今後も東京への出張や、札幌への転勤には応じられないこと。

地元に居続けることができたとしても、22時が定時…のような仕事の担当にはなれないこと。
妻とともに子どもと向き合い、ふたりで育てていこうと決めたこと。

…だからこの仕事から降りることを決めたこと。


上司は「そういうことなら地元の仕事をがんばって探すから…」と言ってくれたけれど、それができないから「東京行って」という話になったのだし、仮に自分だけ特例で出張も転勤も免除、ということになれば、それは他の同僚たちに申し訳なさすぎる。

この業界は、やはり仕事は都市部に集中していて、今後の流れとしても地元の仕事が増えることは想像しにくく、今後も東京や札幌の仕事が中心になることは明確だ。
そうなると、やはり私たちが考える理想の暮らしと、今のこの会社での会社員生活は両立困難だ。


今回はたまたま派遣先の事情で予算を減らすことになり、要員を減らすことになった。
それが育休を取得したタイミングとたまたま一緒だったので、育休を取得したことで派遣先から切られたように見えるけれど、実はそれほど関連していないようにも思える。


会社に退職を迫られたわけではないし、特に仕事に不満があったわけでもない。
けれど、結局最終的に退職を決めたのは、妻が「せめてハルトが保育園に行く2歳までの1年間は家にいて欲しい」という希望を持っていたから。

もちろん自分自身、復職に対して「せっかく育児がおもしろくなってきたのに」…という気持ちはあったし、家族がそういう希望を持っていて、それが家族みんなの笑顔につながるのであれば、ということで決断した。


半年間の育休期間、そしてこれからまた、長男ハルトと妻と過ごす日々のことを考えた。
これまでの半年間でわかったように、家族全員で一緒に生活することは、とても楽しくて素敵なことだ。

仕事人間になることはもっと歳をとってからでもできるけれど、乳児幼児と一緒に過ごし、家族でその成長を見守り、また一緒に育てていく、育児を楽しむことは本当に今しかできないこと。

1歳になったハルトは、日に日に表情が豊かになって、こちらの言うことを理解するようになり、感情を表現したりするのも上手になった。

そんな日々を見つめていこう。

私たちが一番大切にしているもの。
それは家族。そしてその家族と過ごす時間そのもの。


考えようによっては、たまたま妻の事業が現時点で軌道に乗っており、夫が働かなくてもなんとかやっていけるのであれば、みんなで過ごせてラッキー、というような気もしないでもない。

単純に年収を総労働時間で割った(見かけ上の)時給が、サラリーマンシステムエンジニア職の夫に対して、自営フリーデザイナーの妻のほうが2倍以上だ、という試算もある。(給料安いんです…)

自分自身、無職?であることはそれほど気にならなかったし、ちゃんと子どもと向き合って、しっかり子育てしている、と胸を張って言ってきたし、これからも言える。
そう、家事や育児だって、会社員と同じように、重要な仕事だ。

もったいない、という意見もあるけれど、一度辞めたら二度と会社員に戻れないわけではないし、永遠に専業主夫になると決めたわけではない。一応専門職だから、再就職もそんなには難しくはないような気もする。

そうでなくても妻の事業でまたちょっと首を突っ込みたい部分もあるし、やってみたい、試してみたい、勉強してみたい事柄もいろいろある。

北海道に移住する際だって「(会社辞めるのは)もったいないかな」と散々悩んだけれど、でも今思い返せば、その決断が今の日々につながっている。
だから後ろを振り返るのはやめて、前を向いて歩き出そう。


というわけで、6月中旬で今の会社は退職し、本物の(?)専業主夫になることになりました。
せっかくの機会なので、引き続き育児をばっちりと楽しんで、その様子を引き続き書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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兼業主夫の子育て」カテゴリの記事

コメント

色々な夫婦や家族の形があっていいのではないかと思います。
うちも主人がパンの学校行ってる時私が働いたし
今度北海道いったら私が外で働いて
主人が家作り&厨房作りに専念する予定です。
どんな形がベストかというだけで
生きていけるだけの収入があればいいと思っています。
特に子供がいると仕事オンリーじゃやっていけませんよね。

私達には子供がいないので生意気なことは言えませんが
家族がいるから仕事を頑張っていけるので、その家族を
中心に考えることは大賛成です。

まだまだ世の中、育児と仕事の両立が難しいですよね。
まだまだ、っていうより、成果主義の導入や非正社員の増加で、ますます両立しにくくなっている、という気がします。

でも世の中のせいや、会社のせいにしていても仕方ないですしね。
いがさんは開拓者ですから、きっとまた、素晴らしい新天地を見つけられると思います。

1歳からの育児は楽しいですよ♪

よく決心しましたね。すごい!一歳から二歳にかけての子どもの成長を身近で見られるなんてうらやましい気もします。私は1歳から保育所に子ども預けちゃったのであまり子供をかまってあげられなかったなーという気持ちもあるのですよ。どうかこれからの時間大切にしてください。また子育ての事、教えてくださいね。

めろんさん、こんばんは。
ありがとうございます。
たしかにその都度その都度考えて良い選択をすればいいんだと思います。
とても気にする方は気にするみたいですが、幸い私や妻は逆転夫婦であることはそんなに気になりませんしね(笑)
めろんさんの北海道はそんな予定になっているんですね。
あと1ヶ月ですががんばってください!!


gatabooさん、こんばんはー。
と言いつつ、こうやって文章には書けますけど、上司などの「人間」に向かってちゃんと説明するのは難しいですね。大事なモノを見失わないように生きていきたいです。


きゃらめるさん、こんばんは。
きゃらめるさんにそう言っていただけると嬉しいです。
うちの場合、本文にもありますがわりと給料安めだし、今後の展開もあんまり望めないので、そんなには惜しくないという面もあります。
冷静に分析すると、予定通り復帰したとしても、やはり育児と妻の仕事の両立は難しかったのかもしれません。人は2人しかいないのに、家事育児・妻仕事・夫仕事と3つの仕事があるわけですから…。


のりこさん、こんばんは。
ありがとうございます~。
実際は結構迷ったり不安になったりもしたのですが、今日「一身上の…」って書いてハンコを押したら、なんかフッと気持ちが軽くなりました。
本当は私たちだって、(遠地の)保育所に入れるという選択だってあったのですが、それをしないと決めたのですから、なんとかやっていこうと思います。

はじめまして。
ボクにも1歳2ヶ月の息子がいます。
息子が3ヶ月の時に会社を辞めて、約半年間家にいました。
その半年間は本当に素晴らしい時間でした。
今は35歳で再就職して仕事に悪戦苦闘中です。
でも何とかなるもんなんですよね。
一生懸命やってれば。

読売新聞の記事も読みましたよ。応援してます!

退職って決断をされたんですね~。
スゴイと思いました。なかなかできないですよ。

私はまだ子供いないけど、出来ても仕事を続けようと
思ってました。かなり最近まで。
でも、今は辞めようと思ってます。
同僚主婦仲間は、お金はいるよ~って言うけど、
お金で買えない価値がある。(うーん、カードのCM・・)

子育ては後になってできない。

いがさんのブログを読んでて、ハルトくんの写真を見させて
貰って、余計にそう思えてきました。

これからも子育て頑張って下さい☆
ブログも楽しみにしてます♪

こんにちは!はじめてコメントさせていただきます。
実はず~~と以前からいがさんのブログを読ませてもらってます。
私自身移住を決断する前に北海道移住された方を検索していた時に辿りつきそれ以来ずっとファンでして…。
ハルトくんの成長もとてもほほえましく、いがさんのブログを通じて暖かな気持ちになっています。
「家族」の存在は大きいです。そして「今」の時間は後では取り返せない貴重な「時」だと思います。
私は色んな岐路に立つときいつもする後悔としない後悔で最終的に決断していますが、して後悔した事は少なかったように思います。今回の北海道移住に関してもかなり揺れましたがとっても前向きになってる私たちの家族がここに存在してる事がうれしくてたまりません。
これからもいがさんの家族を、生き方をブログを通じて感じさせてくださいね。
長くなってすみませんでした…(^^)

何かを決断するとき、この先の時間の中でその選択が正しいかどうか、わからないですよね。考えて考えてだした答えだから、後悔しないように、これでよかったと思えるように頑張っているのかなと思います。私の場合。

私の息子は2歳と5ヶ月を過ぎました。1歳からは、それまでとは違った大変さもありましたが、楽しさもまたいろいろに変化しました。公園に行って遊んだり、手をつないで歩いたり(うちの子はあまり手をつないでくれませんが・・・)。今も毎日かわいいなぁと思います。誕生してから1歳までの1年はまさに劇的に成長する期間ですが、2歳までの1年もまた大きく成長するときだと思います。片言のコトバ(これがまた笑えたり、かわいい)を発するようになり、乳児から幼児、子どもへと変わっていきます。
いがさんの育児日記をこれからも拝見できるのが楽しみな私です。

「家事や育児だって、会社員と同じように、重要な仕事だ。」この言葉に元気をもらい、明日からまた頑張ろうと思いました。

きちんと目標を持ち、会社に勤め、
家族の幸せを考え、ある意味非常に真面目に
歩いてきた人に対して・・・
日本の会社の現状は、こんなものなのですね。
会社のやり方に、とても腹がたちました。

いがさん、これからも頑張ってください!!

北海道民さん、こんばんは。
コメント遅くなってスイマセン。
北海道民さんも男性ですね。
会社に行かないで育児…あまりメジャーではないですが、素晴らしいことだと思います。
私はもう少し専業主夫状態が続きそうですが、がんばりたいです。
ありがとうございました。


大阪のなかさん
こんばんはー。いつもありがとうございます。
やはりこの会社に居続けても…という思いもありましたし、いろいろと悩んだ結果退職となりました。
なかさんは子育てを優先しようと考えているのですね。
たしかにお金も大事なんです。
でも、それが一番大事ということではなく、バランスが重要だと思うんですよね。
それと子育てについての向き不向きもあると思うので、そのあたりを夫婦でしっかり考えて生きて行けたらなー、と思いました。
これからもよろしくお願いします。


くっちさん、こんばんは。初めまして。
札幌はいまライラックの花がキレイなのではないでしょうか。
大切にすべき家族がいて、大切にされていて、その時間をちゃんと共有できることって素晴らしいですよね。
くっちさんがそうであったように、私たちも北海道移住は相当悩みました。
でもやっぱり来て良かったと思うし、後悔する…なんてことはないですよね。
家族全員がしっかりと「同じ方向を向いている」ということが大切なんだと思います。
これからもよろしくお願いします!


chu-さん、こんばんは。
考えた結果だから、それが後悔にならないようにがんばる、ということですか。
そういう気持ちがあれば、たしかに前向きに生きて行けそうな気がします。
1歳からの育児、情報ありがとうございます。
たしかに赤ちゃんから怪獣に変化しつつあって大変なこともあるですが、その一方で楽しいこともいろいろありそうな予感がしています。
家事育児の難しさって、ひとつには達成感の少なさだと思うんですよね。
社会に直接貢献する仕事と、そうでない家事や育児。育児は直接的には社会につながりませんが、しかし未来の日本を支える人材を育成しているぜ…くらての気持ちで行きたいです。


うさぎさん、こんばんは。
簡単に言うと、家庭の事情は会社にとってはなにも意味のないことだった、、ということがわかりました。
でも自分たちにも判断ミスだったところもありますし、仕方がないのかなーという気持ちが一番大きいです。
まあこれもひとつのバネにして前向きに進んでいきたいです。
ありがとうございました。

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ハルト

  • 20060/04/21
    2005年5月に生まれた長男「ハルト」の写真です

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