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2007.08.14

夏樹が産まれた日~出産体験記

8月5日、夏樹が産まれた日。

どんな1日だったか忘れないように書いておこう。

(このブログは自分たちのためのものでもあるので、いつになく長文でスイマセン)





2007年8月5日日曜日、予定日から2日経過の妊娠40週2日目。

天気も良く、朝から暑い日だ。

妻は「まだ産まれない」とリビングのぞうきんがけをしている。


11時。

おしるしあり。

早速、おしるしからどのくらいで産まれるのか?など調べてみるけど、「数日中」というあいまいなことが書いてあってあまり参考にならない。


まあすぐに産まれるサインというわけではないようなので、昼ご飯食べるついでに買い物にでも行こうか。


12時。

スーパーで今夜のおかずのお買い物。ハルトは相変わらず元気に走り回っている。

お昼はスーパーのなかの食べ物屋で。料理が来るまで待つ間に、妻が腹痛を訴え始めた。

「んん?これなんだろう?い、痛い…」

が、少し時間が経つとスッとなんでもなくなり、もしかして陣痛?と疑い始めた。

もしかしていよいよ?


13時。

今夜はまだ自宅で夕食を食べる気なので、ファーマーズマーケットで野菜を買う。

新鮮なレタスや、出始めのコーンがおいしそうだ。

ハルトは歩き足りない様子なので、広い芝生の公園へ。

妻はまだ時々「いたたた…」と言っている。大丈夫?

暑い暑い公園を走り回るハルト。

汗だくになっているけれど、でもとても楽しそうだ。



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14時30分。

暑い中、小麦の刈り取り作業をやっている様子を見たりしながら帰宅。

まだ夕食の支度には時間があるな。

妻の腹痛はだんだん規則的になってきた感じで、時計を見て「8分間隔みたい?やっぱりこれって陣痛?」とか言っているけど、
実際どうなんだろう。

ネットでいろいろ調べている妻。

痛いけど、陣痛ってもっと痛いんじゃないかなあ?こんなもんなの?…なんて言ってるけど、さて。




15時。

いよいよ痛みの間隔が明確に8分間隔、という感じになってきて、病院に電話してみたら?という話に。

もしかすると今日か明日にでも産まれるのだろうか?もう予定日過ぎているしなあ。

「でも、陣痛という感じの強い痛みじゃないし、なんか違うんじゃないかなあ。また出直してくださいって言われないかなあ?」
と疑わしい顔をしている妻。

家にいてハルトが退屈してグズってきたので、妻には病院に電話するように勧め、ハルトと一緒に家の外へ。

庭や家の前を走り回って遊ぶ。


15時30分。

家の中に様子を見に戻ると、妻は風呂に入っている。なんと余裕な…。

電話は風呂出たらしてみるよー、とのこと。

その後、いよいよ病院に電話すると「とりあえず診ますから来て下さい」とのこと。

ハルトを乗せて入院道具も積んでいざ出発!


16時。

「本当かなあ?」と車内でも相変わらず涼しげな様子の妻。

そうだ、コンビニでお茶買っていこう…などと、まるで緊迫感がない…。

病院に到着するものの日曜日ということで入り口は閉まっているため救急口から入り、陣痛室に通された。

この病院は、出産を行う分娩室が1つと、陣痛を耐える陣痛室が2つ。






16時10分。

入院着に着替え、分娩モニターを付けて、モニター開始。

ドクッドクッ…という胎児の心臓の音が聞こえてきて、一気に出産気分。

はき出される紙は、陣痛度?と胎児の心拍数がグラフ化されていて、素人の自分が見ても陣痛が2分間隔であることがわかる。
そして陣痛が来ると心拍も上がっている。赤ちゃんも大変なのかなー。

やっぱり今日産まれるんだよね。よしよし、それは良かった。

ハルトは陣痛室のなかをうろうろして、テレビのボタンを押してみたり、蛇口をいじったり。

でも母ちゃんの様子は普段とそれほど変わらないので、不安そうな顔はしていない。



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16時30分。

紙を見て「陣痛ですね。このまま入院になります。もう近そうですねー」という助産師さん。

痛みは強くなってきたらしく、痛みの間は「いたたた…」と言っている。

が、いたた、と言いつつハルトと遊んだり、陣痛室のベッドから起きてウロウロしたり、記念写真を撮ったり、まだ余裕の様子。

となりの陣痛室からは別の人のうめき声が聞こえてきて、なんだかとても痛そうで気の毒。

それに比べると、妻のこの余裕の笑顔はいったい…。

外にいた隣の人の家族によると、昨夜22時からここにいるそうだ。なんと大変な。


17時。

陣痛が連続的になったきたような気がする、もういきみたい~、などと妻が言い出した。

じゃあそろそろ診てみましょうか、と助産師さんが内診。

「もう子宮口全開ですねー、もう産まれますよ~、分娩室に行きましょう」

ということで、分娩室に移動することになる。

えー、あんなに苦しそうな隣の人より我らが先なの?


「いつ産まれると思う?」「うーん午後7時くらいかねえ?」「私もそれぐらいだと思うなー」なんて話している我ら夫婦。

分娩台にあがるのが大変…なんてよく聞くけど、ヒョイと余裕そうにあがる妻。


分娩室ではなにやら出産用具?の用意などが始まっている。

助産師さんを筆頭に、みんなでいろいろ用意をしているけれど、なんとなく雰囲気的には和やかで、あまり緊張感はない。



まだ少し時間がありそうなので、自分とハルトは一度クルマに戻ってオムツを替えて、汗だくの服を着替え、パンを少しあげた。
今日は家で晩ご飯食べられそうもないね。








17時15分。

暑い分娩室に戻ると、助産師さんに「間に合ってよかった」、などと言われる。えっ?もう?



自分も白衣に着替えて、ハルトを抱いて、さすがにちょっとつらそうな妻の手を握って応援。

先生に電話してください、などという声が聞こえ、慌ただしい感じになってきた。

ハルトはおとなしく抱かれて様子を見ている。



助産師さんが足の間を消毒して、準備は万端。破水させますねー、と破水。



あー、もう産まれる~、と妻。

いきんでいいですよー、ほら上手!ほーら、もう髪の毛が見えてきた。



ハイもう一息!

がんばれ!


17時23分。

はいっ!という助産師のかけ声とともに、白い膜に包まれた赤ちゃんが、回りながらスルッと出てきた。


やった~!おめでとう~!!


赤ちゃんは素早く顔と身体を拭き取られ、フッと息を吸ったかと思うと、オギャアオギャアと泣き出した。



この世に産まれて、初めての息をして、初めての声を上げる小さな命。

良かったねー、上手~、元気な男の子ですよー、…などととみんな口々に言う。

いやいや、良かった良かった。


ハルトも目を丸くして一部始終を見ている。

赤ちゃんだよ、ハルト。妻よ、おつかれさまー。

「ふーっ」と息をはいた妻の顔は、なんだか満足げだ。


続いて白いヘソの緒につながった胎盤も出てくる。

「旦那さん、ヘソの緒切って下さい」とハサミを渡され、ヘソの緒をカット。

色といい、感触といい、新鮮なイカのようだ。


パチン!と切ると「ハイ、これで赤ちゃんは今この瞬間から自立しました」

なんて助産師が言うものだから、なんだか感動してしまう。




さて、この病院は「カンガルーケア」というのをやっていて、産まれたら赤ちゃんはすぐにお母さんのお腹に乗せておく。

妻も「お腹出してくださいねー」と言われて赤ちゃんを乗せた。

なま暖かくてブヨブヨだね、がんばったね、などと妻が声をかけている。


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赤ちゃんは泣きながら、自力でおっぱいにたどり着き、モゾモゾと乳首を探して、ちゅーちゅー吸おうとがんばっている。

今産まれたばかりだからまだうまく吸えないけど、肌と肌が密着して、暖かくて、なんだか赤ちゃんも妻も幸せそうだ。

そんな姿を見ていたら、なんだか見ているこちらまでホッとしてしまった。




赤ちゃんを抱かせてもらうと、とても小さくて軽くて、とても頼りない。

でもたしかにその小さな手を動かして、母さんのおっぱいを探している。

ふやけて白くて、もちろん首を座ってなくて、目もあいているんだか閉じているんだかわからないくらい。

でもたしかに暖かくて、たしかに生きている新しい命。

ハルト、弟が無事に産まれたよ。良かったね。




その後、産科医が到着。日曜日でお休みのところスイマセン。


今回もバースプランでお願いしたように、事前にパチン!と切るのはやらず、切れないように少しマッサージなどをしていたのだけど、
やっぱり切れてしまい、産科医が縫合。

妻はこれはとても痛そうで、後で「お産より縫う方がよっぽど痛かった…」と語っていた。


カンガルーケアはまだ続いていて、縫合中も赤ちゃんはまだ妻のお腹に乗ったまま。

実家に電話して「産まれたよ」と報告すると、「おめでとう!体重は?」と聞かれて、まだ体重も量っていないことに気づいた。

でも妻は産まれたての赤ちゃんをずっと抱っこして休んでいるので、とても満足げ。




ハルトはおっぱいを吸う赤ちゃんの様子を見てうらやましくなったのか「ハルト、おっぱい~」などと言い出した。

いいですよね?もちろん!ということで、ハルトも一緒におっぱいをちゅーちゅー。


分娩台の上でおっぱいを吸う、今産まれた子どもと2歳の子ども。

たった今大仕事をなし遂げて疲れているはずなのに、ふたりの子どもに乗られて、なんだか母ちゃんがとても嬉しそうなのは気のせいだろうか。


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出産を振り返ると、入院から出産まで1時間半のスピード出産とはいえ、全体的なムードとしてはのんびり、ゆったり。


全体的に緊迫感や緊張感は少なく、赤ちゃんを家族全員の笑顔で迎える事が出来たような気がする。


妻もなんだか嬉しそうで、いま産んだのに「また産みたいなー」なんて早速言っている。


ハルトも一部始終見ていたけれど、なにもわかんない、ということはなさそうだ。

妻も「意外とわかっているのでは?」なんて言っていたけど、本当にそう。

きっと彼なりに家族が増えたことがわかったに違いない。


自分はというと、やっぱり全体的な和やかな雰囲気がとても良かった。

妻がそれほど苦しそうでない、というのもあるし、二人目なのでなんとなく手順がわかっていた、というのもある。

ハルトの時は「どうか無事に産まれますように!」って心から祈ったけど(誰に?)、今回はなんだか無事に産まれる予感があって、
あまり不安に感じなかったし、実際そのとおり。


そして、今回の立ち会い出産は最初から最後まで制約がなにもなかったのが面白かった。

ハルトの時は一度退室してください、とか、そういうのがあったけれど、今回はなにもなかった。

病院のみなさん、本当にありがとうございました。


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18時30分。

出産から1時間ほど経って、ようやく陣痛室に戻る事に。

ここで4時間くらい休み、入院する病室に行くことになる。



赤ちゃんは体重を量ったあと、再び妻の胸に戻ってきた。

そうだ、この病院は新生児室は使わず、ずっと母子同室なんだったね。


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19時。

ハルトがお腹が空いてきたので、一度病院から出て食事に行く事に。

ドアを開けると、西の空が夕焼けに染まってとてもキレイ。

今日はいい日だったねー、母ちゃん早くてよかったねー、なんてハルトに話しながら道を歩く。


20時。

再び病院に戻り、妻と赤ちゃんにおつかれさまを言って、家路に。

ハルト、そういえば今日から少しの間父ちゃんとふたり暮らしだぜ。お互いがんばろーな。




もう真っ暗の帰り道、真っ暗な田舎道を走っていると、星がとてもキレイな夜だということに気づいた。

ハルトはもうウトウトとしているので、クルマを止めて星空を見上げてみた。


この時期にしては珍しい、満天の星空と天の川。南の空にはさそり座が輝いている。

星空をひとり眺めていたら、今日から4人家族になったなー、なんて改めて思う。


どうか、今日産まれた子の人生が素晴らしいものでありますように。

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ハルト

  • 20060/04/21
    2005年5月に生まれた長男「ハルト」の写真です

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