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2008.01.05

EarthWeLove号飛び立つ

この気球に乗るために帰省は1月2日で切り上げ。
2日は夜遅く帰ってきた上に除雪や片づけなどで寝るのが遅くなってしまったけれど、3日はちゃんと午前4時に起床。なんてったって今日は熱気球だもんね。

ひとりでご飯を食べてクルマの暖気を入れて午前5時に出発、さあハルト起きろ!!と叩き起こしたところ、問題発生。ハルトが大泣きして、クルマに乗せられる状態じゃない。
しばらく様子を見ていたけどやっぱりダメそうなので、残念ながらハルトは留守番係になることになった。

家族を残して一人でクルマに乗って上士幌へ。まだ真っ暗の途中の道は、クルマのライトに照らされたダイヤモンドダストがキラキラきれい。

Dpp_0443
現地に到着するとちょうど準備をしているところ。今回はテスト飛行ということだけど、意外に人は多くて40人から50人くらいはいる感じだ。

熱気球を飛ばす、というのは言ってみればただの遊びだと思うのだけど、そんな大人の遊びのためにこんな人数が正月のこんな時間から集まっている、と考えるとちょっとおかしい。

気温は氷点下20度、外でジッとしているとあまりの寒さに肌が痛くなってくる。
でも朝焼けがキレイで、思わず見とれてしまう。最近こんな時間に外に出ることは無いので、20度の寒さも朝焼けも新鮮だ。

そのうちに気球が到着。
朝日を浴びながら気球を広げて、ゴンドラをおろす。

Dpp_0444
気球の立ち上げは、まず送風機で風を送ってある程度ふくらませ、その後バーナーに点火して熱い空気を送ってふくらませる…という手順。

Dpp_0445
8メートルの炎がでるというバーナーに火がつくと、ゴォーッと大きな音がする。
他の気球が次々と離陸するなか、次第にその全貌が見えてくるEarthWeLove号。
ほんとにでかくて、すぐ下にいると全体が見えないくらい。

Dpp_0446

さあ乗って!!
というかけ声で、ゴンドラに乗り込む。
20人乗りとはいえそんなに大きなゴンドラではないので20人乗るととても狭い。
ゴォーッという音とともにゴンドラが少しだけ浮き上がり、風に吹かれて横に滑りだすといよいよ離陸。
クルマとつながれたロープを外すと、意外なほどスムーズにEarthWeLove号は空に浮かび上がった。

ふわりふわりと浮かぶEarthWeLove号、その大きさ故か意外と安定していて、恐怖感はほとんど無い。時々ゴォーッという音がする以外はやっぱり静かで、風に乗って飛んでいるのでゴンドラのなかは無風。あぁ気球ってこんな感じなんだなー。

Dpp_0447
ふわりふわり。
ちょっと狭いのは気になるけど、でも自由に空を飛んでいる感じがとても素敵だ。
当たり前だけど、家やクルマの上を自由に飛ぶのはとても気持ちがいい。

気球ってどうやってコントロールするのか気になっていたのだけど、操作の基本はバーナーのオンとオフだけ。オンにすると熱い空気が気球に入って気球は上昇し、切るとゴンドラの重さで下がる…という仕掛け。

それではどうやって目的地に行くの?というのが一番気になっていたところなのだけど、やっぱり基本的には「風まかせ」だったりする。バーナーが動くようになっているので、その向きで進行方向が少し調節できたりするのかと思いきや、そんなことは全然ないみたい。

でも全然コントロールできないかというとそうではない。
風に乗る、といっても上空は高さによって結構風の向きや強さが違う。
だから行きたい方向の風にうまく乗れればその方向に行けるし、そこが操縦者の腕の見せ所、ということがとてもよくわかる。

そんなことに関心しながら気球はふわりふわり。
ちょっと燃料が足りないみたい、ということで補給のために一度地上に降りることになった。

気球の操縦でいちばん難しいのがこの着陸。
降りている途中に電線にひっかかったら危ないし、木にひっかかっても同様。
家の上やクルマの上に降りてもダメだし、着陸地点の選定と、そこにうまく降りるのが難しいみたいだ。

基本的には畑の上に降りるみたいで、見ず知らずの他人の土地、しかも畑にいきなりこんなデカイ気球で着陸するのか!?と思ったけど、それはそれでOKらしい。
Dpp_0456
地上にいると広くてどこでも降りられそうなものだけど、上空からみると木とか電線とか家とか牛舎とか障害物だらけ。そこをうまくかわして、乗員がケガしないように、ゴンドラが横転しないように、ゆっくりと…。

一度うまく降りられたように見えてもバウンドしてまた浮き上がってしまったり、なかなか難しい。パイロットによると気球もゴンドラも巨大だから操縦が難しいそう。

というわけで何度か挑戦しつつ、無事に畑の道路脇に到着。
もちろん最初の場所とは全然違う場所なので、追跡していたクルマのほうが気球のところまでやってきてガスの補充。

何人か降りたい人が降りて、今度は17人の体勢で再出発。

今度は一気に上まで行きますよ~
バーナーをガンガン焚いて、気球はすごいスピードで上がるあがる。
5分で5000フィートまで行く、ということだけど5000フィートって何メートルだろう?

高度があがるにつれ、景色がみるみる変わっていく。
遠くの山々は白く光り、大雪山の山々も広がっている。
真っ白のナイタイ高原、よく見ると然別湖。
眼下には上士幌の町がミニチュアのように広がり、よく見ると太平洋も…。

きらきら光る太平洋をバックに真っ白な十勝の大地はどこまでも広がって、それを取り巻く日高山脈。

Dpp_0458

うわー、すごーい!!ゴンドラに歓声が広がって、一同大感激。
高度6000、メートルで言うと2000メートル弱だそう。
耳が少し痛くなって、ここが空の高いところだと実感。

Dpp_0450
それにしても本当に素晴らしい景色だ。
こんな高いところの空中で、しかも外にいられるなんて…。

窓越しに見る飛行機からの景色や、高い山に登ったときの景色とは全然違っていて、空の雰囲気や静けさ、ゆっくりとしたスピード感、外の空気の冷たさをダイレクトに感じて、まさに気分は鳥。

Dpp_0451
ずっと下に一緒に飛んだ気球が見えて、豆粒みたいなクルマが走っている。
でも地上の音はなにも聞こえず鳥もいない。
上空には飛行機が飛んでいるのが見えるけれど、なんだかあの飛行機の仲間になったみたい。

バーナーの火を止めると上空はとても静かで、なんだか宇宙にまで来てしまった気分だ。

ゴンドラの端に手をかけて下を覗くと…うっ…かなり怖い。
やっぱりちょっとコレは怖いかも..と思ったらサプライズがあった。

それはとなりに乗っていた人が「じゃっ!」というかけ声とともに、よいしょっと登って、ゴンドラからいきなり飛び降りた!
Dpp_0449
見ていたらそれはそれは恐ろしい速度で落ちていって、まばたきしている間に豆粒みたいになってしまった。

…そう、彼はスカイダイビングをするためにこの気球に乗っていた人。
もちろんパラシュートが開くので大丈夫なのだけど、見ているとあまりの恐ろしさに足がすくんでしまう。もちろん自分が飛ぶわけではないのだけど..


Dpp_0452
その後はバーナーを切ってすこしずつ降りて、着陸地点を探しながらしばし空の散歩。
やっぱり300メートルくらいのところに来ると2000メートルに比べると恐怖感は小さい。300メートルでも2000メートルでも落ちたら助からないのは同じだけど…。

Dpp_0453
その後無事に国道近くの畑に着陸。

Dpp_0454
いやー、すごい体験をしたなあ。最初の離陸からのフライト時間はたっぷり120分。

Dpp_0455
迎えに来たバス、30人の地上支援隊とも無事に合流し、全員で気球をたたんで後かたづけ。畑から道路まではソリ(乗用車のボンネット!)を使って移動し、ユニックを使ってトラックに積み込み、バスで出発地点に戻った。

ダイビングした方とも無事に再会し、みんなで良かったねー、なんて感想を述べたり。
保険代とガス代の割り勘として1分100円という約束だったので120分で1万2千円也を払って本日の試運転は無事に終了~。

いやー、ホント良かった…。
上空高いところからの眺めや、空の雰囲気はしばらく忘れられなさそう。
風にのってふわりふわりと熱気球、なんだかはまってしまいそうな予感だ。


自分は育児と家事を担当している専業主夫で、朝ご飯は支度してきたとはいえ、家に残してきたハルトが気がかり。現在スーパー怪獣となっているハルトが起きている間、ほとんど張り付きで、他のことがなにひとつとしてできない妻、そして赤ちゃん夏樹が気になって早々と帰ってしまい、飛行を手伝ってくれた皆さんとあまり話ができなかったのが心残り。
(ちなみにゴンドラは結構混んだし、2時間じっとしていられるとはとても思えないのでハルトを一緒に乗せなくて正解でした)


それにしても初めての熱気球体験はとても感動したし、上空からあんなふうに景色が見えるなんて当分忘れられそうもない。
いまはとても無理だけど、子どもがもう少し大きくなって、今ほど手がからなくなったら気球にもっと乗ってみたいし、もしできたらいつかはパイロットの資格なんか取って自分で操縦してみたいかも..なんてちょっと思ってしまった。

主夫ゆえ、自分のためだけにこんなに時間やお金が使えることはもうしばらく無いと思うけど、でもなんだかもっと夢が広がってしまった、そんな熱気球。

とはいえ熱気球が素晴らしいことはわかったけど、でもひとりではできなくて支援する人が大勢必要なこともわかったし、その協力のもとに成り立っていることも十分理解できた。
パイロットや飛行をサポートしてくれたみなさん、地上支援隊の30名のみなさん、どうもありがとうございました。


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このEarthWeLove号、2月はほぼ毎週北海道各地でフライトが予定されています。
自分ももう1回くらいはパッセンジャーとして参加したいのですが誰か一緒に乗りませんか?
飛びモノが好きな方にはもう絶対オススメ。フライト料金はワンフライト8千円にするそうです。詳しくは神森さんのサイトをご覧ください。

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ハルト

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