カテゴリー「SOHOと家族」の7件の記事

2006.11.07

家族の時間

このところ妻の仕事が以前ほど忙しくない。

子どもを囲んで夫婦で過ごすいっぱいの時間、生活の時間はとても豊かだ。

夕方暗くなる頃には食事の支度をはじめ、5時過ぎにはもう晩ご飯。
家族全員でお風呂にゆっくりとつかり、台所の片づけを済ませてもまだ7時前。

その後、ハルトを囲んでおやすみの時間までを過ごす。

我が家はテレビを見ない家なので、時間はたっぷり。
子どもを囲んで、家族で遊び、夫婦でアレコレ話をしたり、コリコリとコーヒーを挽いて楽しんだり。

一日のなかで家族で過ごす時間が増えて、以前よりずっとずっと家族の笑顔が増えた気がするし、 腹の底から笑ってしまうようなことが多くなったような気がする。

妻の職場は自宅の一室とはいえ、日々深夜遅くまで仕事があり、土日もろくに休めない…というような日々に比べると、 なんと人間的で幸せな日々なことか。やっぱり人間的な暮らしには人間的な勤務時間の長さが必要だ。

もちろん妻は自営業だから、あまり暇なのはいろいろな意味で困るけれど、しかし多くを望まなければ、こんな暮らしも悪くない。


…3週間ほど前に岩見沢で「紅玉」というリンゴを買った。
そのときの皮を捨てずに発酵させて酵母を起こして作った天然酵母のパン。
地元産小麦粉でゆっくりと作った自然酵母のパンは大地の味。

作った本人である妻は仕上がりにちょっと不満みたいだけれど、いえいえとてもおいしい。
こんなものが食卓に上るのも、仕事がほどほどなおかげだ。

2005.04.07

SOHOと妊娠出産

妻の仕事はSOHO形態の自営業。
絵を描くのがメインで、その他紙モノのデザインをする、イラストレーター。そんな仕事だ。
クライアントは一般の企業や会社経営者などで、出版社などのほか、開業医、建築業、税理士、経営コンサルタントなんかが多い。一般の方もチラホラ。

事業を進める上で部分的にコンピュータシステムを使う部分があり、その開発や運用、それに経理部門など、一部は夫である自分が手伝うところもちょっとはあるけれど、事業の本体、つまり制作・納品・請求や契約管理、それに顧客対応などは、妻がすべてひとりでこなしている。いまのところスタッフはいない。

月間の案件数は時期によって違うけれど、数十件、ときには100件近くになることもある。
それらを受注し、ひとつひとつ異なる要望を聞き、資料を探し、制作し、校正し、納品し、請求し…と大変な仕事だ。

端から見ると、家から一歩も出ずに家事も夫に任せ、朝から夜中まで一日パソコンに向かっているだけのように見られがちだけど、実際はそんな「バリバリ働く女性」だ。


それで今回の妊娠出産にあたり、少なくとも出産前後は休む必要があるため、休みを設定することにした。

もちろん自営業なので産休の制度などあるはずも無く、単に「休みます」と告知してその期間は仕事をしない、というわけ。
当然、売上げは仕事しないぶんゼロになる。

設備投資や固定費が高い事業ではないから、仕事をしないぶん売上げがなくなるのはいいとしても、社会的責任として、果たして事業者が自分の都合で仕事を休む…というのはどうなのか?と悩んだのも事実。

妻は、仕事をしたい…という気持ちもあるものの、それよりも次があるかわからない子育て、それも赤ちゃんの時期をしっかり見て、子どもと過ごす時間を作りたい…という気持ちを持っている。

そうして夫婦でSOHOをどうするか話し合った。
予定日は6月中旬。そこで5月から9月いっぱいまで5ヶ月間の休業としよう。
期間中いわゆる「いちげんさん」は完全に断ることにし、「お得意さん」は状況によって、納期を相談させてもらったり、その都度都度で個別に対応する…ということに決めた。

この間、夫はサラリーマンを続けながら、今までと同様に家事育児面で可能な限り支援。
今年10月以降についてSOHO妻とサラリーマン夫の仕事配分、家事育児配分については状況を見てまた考えよう。

5ヶ月間の休業、SOHO事業への影響は軽微とはとても言えないけれど、どちらにしても子育て期間中は、妊娠前と同じペースで早朝から深夜まで脇目もふらずに仕事…なんてとても無理だし、それは私たち夫婦が望むことではない。
また全力全開で働きたくなったら、そのときはまた、そのためのやり方があるはず。


先日、仕事を休むことについて、恐る恐る告知を公開した。
主要なお得意さんには年賀状で告知済みとはいえ、月に万単位の閲覧数があるところに告知するのはさすがにちょっと怖い。

ある程度のクレームや苦言を覚悟していたのだけれど、実際にフタを開いてみると、そんなことを言ってくる人はほとんどゼロ。
逆に「大変ですががんばってください」とか、「うちにも子どもがいて……楽しみですね♪」「安産を願っています」のようなメッセージの多いこと多いこと。
なかには、同じSOHO自営業をやっている方で、小さな子どもがいるお客さんから、「SOHOは子育てをしながら仕事もできる幸せな職業です」なんて趣旨の長いメッセージをもらったりして、なんだか暖かい気持ちになった。
継続的に発注してくれるお客さんのなかには、発注のスケジュールを自主的に調整してくれたりする方すらいる。

プロのくせに休むだと!?という人もいるだろうし、そういう人は何も言わずに去っていくのが普通なので、誰も文句を言ってこない=みんなの支持を得られた…なんてことはないけれど、一定の理解が得られたような感触はたしかにある。

SOHOと妊娠出産の関係、我が家はこんな感じでいこうとしている。

--追記
このブログって、ホント字ばっかり。自分で見てもイヤになってしまいます。
というわけで、少しでもテキスト部分の幅が広いデザインに変えてみましたが、はてさて?

2005.02.08

確定申告

この時期、税務署からどさっと送られてくるモノ。
それは確定申告の用紙だ。

うちのSOHOは個人事業なので、確定申告が必要。
簡単に説明すると、2004年の全部の経費と全部の売上げを書き出して集計し、それを確定申告として提出する…というわけ。

SOHOの経理担当は兼業主夫である自分の役目。
きちんと1年分帳簿をばっちりつけてあるわけもなく(笑)、何ヶ月分も停滞している。
とはいえ納品書やら領収書などのたぐいはすべてちゃんとそろっているので、要するに記入してまとめるだけ…なのだが、これがなかなか大変な作業。

最初のころのように、書き方や仕分け(経費がどの項目なのかを判断すること)に悩んだりすることはないけれど、なにしろ数が多い。
集計といっても電卓をたたくわけではなく、納品書・領収書を見ながらパソコンに入力するだけなのだが、たとえば週に1回でも入力し続けておけばいいのに、この時期にまとめて入れるものだから、もう大変。
紙の山を見ながら、トホホ……と、自分のずぼらな性格が恨めしい瞬間だ(笑)

こんな調子なので、2004年のSOHO所得(収入)がいくらなのかはこの計算を終了するまでわからず、従って税金がいくらなのかも確定できない…というのもダメなところ。
ここで計算した額を元に、所得税(予定納税でまとまった額を前納済み)・住民税(道民税・町民税)・個人事業税、さらに国民健康保険料(税)などが決まる。その総額はシャレにならない額になるため、本当は予測をたてる必要があるわけなのだが、実際のところは計算完了まで全然わからない。

ちなみに我が家の場合、サラリーマン夫もSOHO妻もそれぞれ別に税金を払い、健康保険もそれぞれ入り、年金(厚生年金と国民年金)を払い…とやっているので、一般的な夫婦のように妻が夫の扶養に入っているケースよりも税金は相当多いと思う。ここ数年はSOHO妻のほうが納税額ははるかに多い。すべて正直に申告している上に、節税とかの知識にもイマイチ疎いので、もしかすると必要以上に税金を払っている可能性もあるかも…。

ちなみに前回の確定申告からは国税庁の確定申告サイトを利用している。
https://www.keisan.nta.go.jp/h16/ta_top.htm
これを使うと、税務署で並ぶ必要もないし、間違いも少ないので簡単簡単。

そんなわけで提出期限の3月15日まで、あと1ヶ月ちょっと。
今年もがんばって紙の山と取り組むことにしよう。

2004.11.24

自分の住むところは自分で決める

このブログで伝えたいことのひとつに、ネットを使ってSOHOで生きる…というテーマがある。

昔テレビを見ていたら、瀬戸内海の小島だったと思うが、若者たちが島を出て行き過疎化が進んでいる…という話を見たことがある。

若者たちは決して島での生活が嫌いなわけではなく、本当は島もそこでの生活も大好き。
でも島では仕事がないので仕方なく島を出て行かなければならない…という話なのだが、島に住みたいという希望があるにもかかわらず、仕事がないという理由だけで、住み慣れた島を離れていかなければいけない、という事実に厳しさを感じたものだ。


さて、私たち夫婦は北海道で暮らしたい、という夢があって北海道の田舎にやってきた。

SOHOを始めたそもそものきっかけは
・田舎で仕事がない。どうしよう?
・仕事がなければ自分で作っちゃえば?
である。

そして今はSOHO事業者としてネット経由で生きている。

この仕事は基本的にはネット上でほぼ完結するので、自分たちやお客様がどこに居ても大きな問題はない。
実際、私たちのお客様は全国津々浦々にいて、地元北海道よりむしろ関西地方や九州が多いし、アメリカやシンガポール、イタリア、ドイツなどにもお客様がいる。「こちら北海道はマイナス25度で寒いです」「ホーチミンは35度で暑いですよ」なんてやりとりも日常的だ。

たまたま自分たちの希望が「北海道の田舎」だったからいまこうして十勝で生きているけれど、それが沖縄だって小笠原の離島だって、もちろん海外だって、だいたいどこでも仕事ができると思う。

もちろん地元帯広の協力会社に委託する部分も少しはあるし、商品の発送で配送業者に仕事を依頼する場面もあるので、厳密には南極でも太平洋の海の上でもどこでも仕事が可能…というわけではないが、郵便が届き、通信手段があり、モノの発送ができるところであれば、おおよそどこでもできる仕事というわけだ。

つまり、ネットでSOHOで生きるということは、場所にとらわれない仕事ができる、という大きな可能性を秘めている。

自分たちはそのメリットを意識したことはあまりなかったけれど、冒頭に紹介した離島の若者の話を聞いたとき、やはり自分たちの経験や今の仕事は特殊であり、人に伝える価値があるもの、伝えなければならないもの、という気持ちが高くなってきた。
ネットで生きているんだから、そのお返しはネットに向かってしてみよう。

もちろんネットSOHOは誰にでも簡単にできてオススメ!なんていうつもりは毛頭ないし、それは事実ではない。
ネットでネットで、と言っても、相手はそれぞれ生身の人間なんだから、ネットに対して…ではなく、ネットという通信手段を使って誰かに…というのが正しい、というのももちろん理解している。
でもネットにはネットのやり方があるのも、これまた事実だ。


いちどきりの短い人生なんだから、自分の住むところくらいは自分で決めたいし、ほかの日本中の人たちもそうであって欲しいと思う。

だから私たちのSOHOの話もここに書いていきたい。

2004.11.15

妊娠とSOHO自営業

妻の妊娠が判明して約1ヶ月経った。

この時期、つわりがつらいことは予想できたので、仕事量を少なくする工夫はしたけれど、それでも仕事の急ブレーキはなかなかかけられず、苦しみながらなんとか続けている…という感じ。

つわりが強くなるにつれ、仕事へのモチベーションも下がる一方…とは本人の弁。

こういうときSOHOはいいのか悪いのかよくわからない。

勤務形態という観点で言うと、椅子に座って寝室のとなりの事務所パソコンに向かうだけで、通勤もないし、どうしてもつらければ横にもなれる。一日パジャマで仕事していても問題はない。
妊婦や乳飲み子がいる女性から見ればうらやましいと思われるかもしれない。


しかし「ひとり自営」という観点で言うと、たくさんのクライアントを抱えていて「今できません」というわけにはいかないし、だいいち代わりの人がいない。

じっくり時間をかけて信頼関係を築いてきた長年のお得意さんから「○○○用の絵がすぐ必要なので描いてください」と言われて、具合が悪いので来年描きます…というわけにもいかないだろう。

SOHOというと「家事の合間に」とか、勤務時間の自由が効くように誤解されがちだけど、仕事が重なる大変なときは朝早くから午前2時すぎまでパソコンに張り付きっぱなしになるような激務のこともある。
当然、こんな全力ペースで働きながら子育てをするのは無理だ。

実家は遠く、特に子どもが生まれてからの半年間くらいは、仕事なんてほとんどできないかもしれない。
いったんSOHOの仕事量をゼロに近づける必要があるのかも。

SOHO自営業、あるいはサラリーマン兼業主夫の働き方をどう見直すか。
家族と過ごす時間、仕事をする時間、お金のこと、母親にしかできないこと、父親にしかできないこと。

そのあたりをどう優先順位をつけていくか、これからの妊娠生活、そして子どもが生まれてからの何年間を考えなければならない。

2004.10.05

走りながら考える

私たちのSOHOは、正統派ネットショップ。
つまり小売業だ。

今でこそネットで商品を販売するノウハウは共有・蓄積され、自分たちにもそれなりのノウハウも経験もあるが、そういったものはすべてネットショップを始めた後に得たものだ。

実をいうと、SOHO開始当時、商売の経験といえばコンビニのバイトくらいしかやったことはなかった。

ネットショップといっても結局は普通の商店のネット版。
もちろん他ショップで買い物をしたことはあるけれど、ほとんどは単にモノを売るだけのショップであり、うちのようにお客さんの要望に応じてモノを作り販売するショップで買い物したことはなかった。

お客様とどんな応対をすれば良いのか?どうやって要望をうまく引き出すのか?見積もりはどうやるのか?契約は?効果的な提案の仕方は?クレーム時の対応は?

とにかくわからないことだらけ。
正直少し怖いと思ったし、最初はそれらのひとつひとつが大きな壁のように思えた。

でもやってみれば、曲がりなりにもなんとかなったし、お客様、ショップ仲間、その他多くのヒントを得て、なんとかやってこれたと思う。
壁だと思っていたものも、越えてしまえばなんのことはないものばかりだったような気がする。


まずはスタートしてみよう。
細かいところは走りながら考えればいいさ。

そんな割り切りがよかったんだと今になって考える。

目標やそれなりのビジョンは必要だと思う。
でも、そこに行き着くまでの道のりはひとつではない。

実際私たちも途中、何度も軌道修正してきたし、今後も状況に応じて軌道修正しなければいけないと思う。

大事なことは「いつも考えていること。」
最初に決めたことにこだわらないことと、こだわること。

これからもそんなふうに進んでいきたい。

2004.09.30

カッコイイ妻

うちの妻はカッコイイ妻だ。

社会的立場を説明するとすれば、いち個人事業者。つまりひとり自営業だ。
顧客からのオーダーで絵を描いて、それを商品に組み込んで販売している、製造業兼販売業。

もともと「絵を描くのが好き」という要素があった。
よく絵を描いていた。パソコンも使っていた。

ここまではよくあること。

しかし、それをビジネスとしてのレベルにまで高め、職業として生きていけるようになる…となると話は別である。それ系の学校等を出たわけではない。絵に関する専門教育も受けていない。

誰もやったことのないことを仕事にし、お金をいただく難しさ。

でも誰かのマネをするのはやめよう。マネされる存在になろう。

手探りで始めた事業、いっぱい失敗もしたし、お客様に泣かされることもあった。
最初から順風満帆ではなかったけれど、今では多くの人々に信頼され、頼りにされている。
ほとんど広告したり、自分から営業したことはないのに、お客さんの多くは「○○さんから」と口コミでやってくる。
それは彼女が作る商品が本当に役に立つモノだからに他ならない。


業界の雑誌では特集されたこともあるし、テレビに出たこともある。
NHKから出演依頼を受けたこともあるし、本や新聞で紹介されたことも1度や2度ではない。

たまに「趣味でやっているの?」という人がいるけれど、それは大きな誤解で、顧客数は全国に数千というレベルだし、収入だってシステムエンジニアの自分より多い。税金だって「ええっ!?」と驚くほど納めている。


でもそれはひとつの側面でしかない。

となりにいるからわかる半端ではないプロ意識の高さ。
やりすぎでは?と思うこともあるほど、魂を込めた商品の数々。

自分だけができること、自分にしかできないことで、人の役に立っている。
社会のなかで自分だけができる役割を自分で作り、その道を自分でしっかり歩いていること。

それが妻のカッコよさ。

人に使われてる人と、使われていない人の違い。

小手先の言葉などではなく、正しいことは仕事で証明するさ。
彼女はそういって小さく笑う。

そんな彼女のチカラになりたい。
自分の兼業主夫としての原動力はそんなところにあるかもしれない。

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ハルト

  • 20060/04/21
    2005年5月に生まれた長男「ハルト」の写真です

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